auひかりに世界最速10Gbps・5Gbpsプランが登場!注意点と特徴を解説
auスマートバリューによるauスマホとのセット割引が強みの「 auひかり 」。
通常のプランでは下り最大1Gbpsですが、2018年3月からは上下最大5・10Gbpsの高速プランも登場しました。
※5・10Gbpsプランは戸建住宅・対応エリア(関東一部地域)のみで利用可能です
これらの「auひかり超高速プラン」の存在を知り、これまでも提供されていた1Gbpsプランにするか、それとも最新のさらに高速なプランを選ぶべきかで悩んでいませんか?
- auひかりを契約するならどのプランを選ぶべきか迷っている
- auひかりを既に契約していて、5Gbps以上の超高速プランへアップグレードするかどうかで迷っている
この記事ではこれら2つのいずれかの悩みを抱えている人のため、
について解説します。
また記事後半では、10ギガプランに加入する際の注意点やお得なキャンペーンも合わせて紹介します。
なお、マンションにお住まいの場合、auひかりの5Gbps以上のプランはマンションには非対応なので利用できません。
元々auひかりで提供されている上下最大1Gbpsまでのプランを利用しましょう。
マンションに住んでいる人でどうしても1Gbps以上の高速インターネットを利用したい人は、下り最大2GbpsのNURO光 を検討しましょう。(※NURO光:関東・関西・東海エリア限定)
また、関東の一部地域とさらに狭い地域限定にはなりますが、 NURO光 の上下最大6Gbpsや10Gbpsのプランは5階建て以下ならマンションでも利用可能です。
※以降、本記事内での金額表記はすべて税抜とします
auひかりには速度・住居タイプ別に4つのプランがある
auひかり の4つのプランは、それぞれで対応する建物や地域、速度や料金設定が異なります。
プラン名 | 提供エリア | 上下最大速度 | 月額料金 |
---|---|---|---|
auひかりホームX (ずっとギガ得プラン) | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部 | 10Gbps | 6,180~6,380円 |
auひかりホームV (ずっとギガ得プラン) | 5Gbps | 5,400~5,600円 | |
auひかりホーム 1ギガ(ずっとギガ得プラン) | 日本全国 | 1Gbps | 5,100~4,900円 |
プラン名 | 提供エリア | 上下最大速度 | 月額料金 |
---|---|---|---|
auひかりマンション(マンションギガ) | 日本全国 | 1Gbps | 4,050円 |
※表内の金額はすべて税抜きです。
※2018年5月現在の情報です。auひかりホームX、ホームVは超高速スタートプログラムを適用した料金です。
※キャンペーンなど、時期により記載の金額から変更になることがあります。最新の情報はNTTコミュニケーションズ公式サイトでご確認ください。
参照:(au)「世界最速 auひかり」
参照:(au)「auひかり ホーム:料金・割引」
参照:(au)「auひかり マンション:料金・割引」
なおauひかりホームの月額料金は1年目が上限額で、2年目、3年目にそれぞれ100円ずつ料金が下がり、4年目以降は料金が固定になるしくみです。
ただしホームX、ホームVはauスマートバリュー適用が4年目以降の料金固定の条件で、auスマートバリューを適用しない場合はホームXだと6,680円、ホームVは5,900円になります。
表を見ると、マンションでは最大でも1Gbpsのプランしか選べないこと、そして戸建住宅でも5Gbps以上のプランは関東地方の対応エリアでしか使えないことがわかります。
ここからは各プランの特徴と、それぞれどんな人に向いているプランなのかをそれぞれ説明します。読み進めていけば自分がどのプランを選ぶべきか判断できるようになるので、ご覧ください。
世界最速!auひかりホームX(10ギガ)
画像引用:au 「世界最速 超ひかり」
auひかりホームX(テン)は、上下最大10Gbpsでの高速通信に対応しています。
通常のauひかりホーム(1ギガ)は上下最大1Gbps対応なので、仕様上およそ10倍の速度で通信できるのがメリットです。
最大10Gbpsで通信できるメリットは、大容量データの読み込みや送信にかかる時間を大幅に短縮できることです。
具体的に言うと、
- デジタルカメラで撮影した4KやフルHDの高画質映像ファイルをdropboxやGoogleドライブへ転送する
- YouTubeやNetflixで超高画質な動画を視聴する
- 数十GBあるパソコン等の大容量ゲームソフトをダウンロードする
以上のような用途において、auひかりホームXの高速通信が役立つでしょう。
もっとも、2018年時点では1Gbpsでも十分だと感じる方も多いかもしれません。
しかし将来的には、4Kや8Kといったさらに高画質・大容量なデータをやり取りする機会も確実に増えます。ゲームソフト等のデータも、さらに大容量化するでしょう。
現時点だけでなく、将来も見据えて高速で通信できる環境を整えておきたい人におすすめなのが、auひかりホームXです。
NURO光 10Gとの違いは対応する建物
なお、auひかりホームXと同じく、 NURO光 でも「NURO光 10Gs」や「NURO光 10G」といった最大10Gbps対応のプランが提供されています。
結論から言うと、5階建て以下の集合住宅に住んでいるなら選べる10ギガプランはNURO光のみです。
NURO光の10Gbps対応プランは、どちらも戸建住宅に加えて集合住宅(5階建て以下)でも契約可能です。
NURO光10GsはauひかりホームXと同様上下最大10Gbps対応で、提供エリアも共通です。そして月額料金は、同じ3年契約で5,743円と安価に設定されているのも見逃せません。
ただし提供されるホームゲートウェイの無線通信時の最大速度は、auひかりホームXが最大2.4Gbpsに対しNURO光10Gsでは最大1.3Gbpsと遅めです。
参照:au「世界最速 auひかり」
参照:ソニーネットワークコミュニケーションズ「NURO光 10Gs・6Gs」
またauひかりホームXのホームゲートウェイにおける無線LAN機能は、auスマートバリュー加入者以外は月額500円の利用料がかかりますが、NURO光10Gsは無料です。
参照:au「世界最速 auひかり」
auユーザーでホームゲートウェイを使ってより高速でスマートフォン等を利用したい方は、auひかりホームXを選ぶのが良いでしょう。
NURO光 10Gは東京、神奈川、静岡、大阪、兵庫、奈良で提供されています。
ただし月額料金は6,480円と高め、速度は上りが2.5Gbpsに制限されているデメリットもあります。
参照:ソニーネットワークコミュニケーションズ「NURO光 10Gは、世界最速の光ファイバーサービス」
auひかり | NURO光 | |
---|---|---|
月額料金(10Gbpsプラン) | 6,180~6,380円 | 5,743円 |
速度 | 5Gbps、10Gbps | 6Gbps、10Gbps |
無線LAN機能 | 500円(auスマートバリュー加入者以外) | 無料 |
提供エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部 | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部 |
建物 | 戸建住宅 | 戸建住宅、集合住宅(5階建て以下) |
より高速で通信したいなら上り10Gbpsに対応するNURO光10GsやauひかりホームXのほうがおすすめです。
しかし、上記2つのエリア外に住んでいてNURO光10Gなら契約できるという人は、検討してもよいでしょう。
auひかりホームV(5ギガ)
auひかりホームV(ファイブ)は、上下最大5Gbpsでの通信に対応しています。
最大速度は通常のauひかりホーム(1ギガ)と比べて5倍、最大10Gbps対応のauひかりホームXと比べると2分の1です。
ホームVを選ぶべき人は、「上下最大1Gbpsでは物足りないけれど、10Gbpsを選ぶほどではない」人です。
auひかりホームVはホームXより月額780円安価なので、費用を抑えつつ通常の1Gbpsプランよりも高速で通信を行えます。
大容量データの送受信を毎日のように行うならホームX、1週間に1~2回などそこまで頻繁ではないなら利用料金が安いホームVを検討しましょう。
なお既にauひかりホーム(1ギガ)を利用している場合、プロバイダのマイページから5ギガへの速度の切り替えを行えます。
速度切替時の注意点は以下の2つです。
- 速度切替の際は一度光ファイバーの引き込み線を撤去する工事の必要があり、28,800円の撤去費用がかかる
- 5Gbps以上のプランを12ヶ月以内に解約すると「高速サービス解除料」として2,500円の費用がかかる
ちなみに5ギガと10ギガ間であれば、変更しても2,500円の費用はかかりません。
つまり一旦安い5Gbpsプランを契約し、もっと速度が必要なら後から10Gbpsプランに変更するのも一つの方法です。
auひかりホーム 1ギガ
ここまで高速プランを解説してきました。
残念ながら自宅が5Gbps以上のプランでは提供エリア外だったものの、1Gbps対応プランなら選べるケースは多いです。
実のところ1Gbpsプランでも、下記のようなインターネットの利用スタイルなら十分快適です。
- ネットサーフィン
- PS4やパソコンなどでのオンラインゲーム、ゲームソフトのダウンロード
- フルHD程度までのスムーズな動画再生
- スマートフォンのアプリのダウンロード・更新
- 数GB程度までの、オンラインストレージへのデータ送信・受信
2018年時点では1Gbpsを超える速度が必要になるようなインターネットの使い方は限られます。
現時点でよほどインターネットを高速で活用したいのでなければ、1Gbpsプランでも満足できるでしょう。
auひかり for マンション(上下最大1Gbps)
マンションなどの集合住宅に住んでいて、auスマートバリューに対応する auひかり を利用したい人はauひかり forマンションを選びましょう。
auひかり forマンションへの対応状況は、auひかりの公式サイト右側にある「提供エリアの確認」から確認できます。
もしauひかりがサービス提供エリア外だったら、「auスマートバリュー」によるセット割引目的なら次に検討すべきは主に以下の選択肢です。
東海地方より西は、地域の電力系回線が展開されているので検討しましょう。
東北や北海道でauひかりの提供エリア外、あるいは地域の電力系回線の提供エリア外の建物に住んでいる方は、フレッツ光対応の建物で契約できる光コラボレーションの利用がおすすめです。
auひかりホームX(10ギガ)の契約前に確認すべき注意点
続いて10ギガのプランに加入したい方のため、契約前に確認しておくべき注意点を解説します。主に以下の7つの注意点があるので、それぞれ気になる項目をご覧ください。
戸建てのみ導入可能
これまでもお伝えしてきたように、auひかりホームXは戸建住宅でのみ導入できます。
マンションなどの集合住宅では契約できません。
マンションで1Gbps以上の高速通信を行いたい場合は、5階建て以下の建物なら最大10Gbps対応のNURO光10Gsや最大6Gbps対応のNURO光6Gs、その他の建物なら下り最大2Gbps対応の NURO光 を検討しましょう。
サービス提供エリアは関東地方の一部のみ
auひかり の10Gbps・5Gbpsプランに対応しているのは、
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
以上4都道府県の「一部エリア」における戸建住宅です。
提供される県に住んでいても対応していないケースがあるので、詳しい提供エリアをauひかり公式サイトのエリア確認フォームに住所を入力して確認しましょう。
画像引用:au「世界最速 auひかり」
該当地域に住んでいたものの自宅がエリア外だった場合は、下り最大2Gbpsでの高速通信に対応している「NURO光 」を検討しましょう。
そもそも自宅が提供エリアに含まれていない場合は、速度の評判が良いauスマートバリュー対象の地方電力系回線(関西地方の eo光 など)の検討もおすすめです。
実測値は5ギガ900Mbps、10ギガ1200Mbps程度
auひかりの5ギガ、10ギガプランは2018年3月に提供開始されたばかりです。そのためそれぞれまだ実測値のデータはまだ少ない状況です。
調査の結果、3つほど実測値の評判を見つけることができました。
5Gギガプランの場合は下り807.9~906.6Mbps、上り66.87~234.2Mbpsが測定されています。
参照:Radish
ただしサンプル数が少ないため、あなたが契約したときにも必ずしもこのような評判通りの速度が出るとは限らないので注意しましょう。
auひかり10Gプランの実測値は、Twitterの口コミで見つけることができました。
auひかりホームⅩ(超ひかり)に変えた
— ゆにば (@univ777) 2018年3月18日
220.78Mbps→1293.83Mbps
爆速www違約金どうこう言われてるけど、引っ越す気もKDDI回線から変える気もないので問題無いです。
アップロード速度も後で検証する pic.twitter.com/co3ykdNTJM
上記の口コミでは、1293Mbpsとフレッツ光や通常のauひかり1Gbpsプランを超える速度が出ています。
なお光回線は、地域や使用した機器によって速度が細かく変わります。上記の評判における実測値がかならず出るとは限らないことには注意しましょう。
工事費用は通常と同じ37,500円
auひかりホームXやホームVの工事費は、1ギガプランと同じ37,500円です。
初期費用相当額割引が毎月625円分適用されるため、60ヶ月間契約を続ければ工事費は0円に抑えることもできます。
逆に5年以内に引っ越す予定があるなら、引越し時に残債を支払わなければなりません。
auひかり利用のメリットと残債支払いのどちらがあなたにとってメリットがあるか判断たうえで契約しましょう。
注意!対応機器がなければ速度は活かせない
auひかりホームXやホームVで最大10Gbps等の高速通信を行うには、速度に対応するLANケーブルやパソコン等の機器を用意しなければいけません。
ホームゲートウェイとパソコンを繋ぐために使うLANケーブルは「カテゴリー7」が10Gbpsまでの速度に対応しているので、事前に用意しておきましょう。
パソコン等の機器も、高速で通信したい場合最大10Gbpsなどでの通信に対応していなければいけません。
スペック表を確認し、「10GBASE-T」と記載されていない場合は、対応するLANカードなどを購入・パソコンに導入しておきましょう。
1ギガからのアップグレード時は機器の交換と光ファイバーの撤去工事が必要
今auひかりホーム1ギガを使っている場合、10ギガプランにアップグレードする際はホームゲートウェイ機器を交換する必要があります。
なお機器の交換は無料で、追加費用はかかりません。
ただし、アップグレード時に光ファイバー引き込み設備撤去工事が必要です。工事費は28,800円に設定されています。
契約期間は、ずっとギガ得プランからの変更なら同じ3年契約です。
必ずしも1ギガプランからアップグレードする必要はない
10ギガや5ギガプランは、1ギガプランより月額料金が1,000円以上高くなります。
提供エリア内に住んでいるからといって、意味なくアップグレードするのはおすすめできません。
現在の速度に満足しているなら、アップグレードは不要です。
たとえば「4K動画をたくさんアップロードする」、「大容量データを毎日送受信するので時間を短縮したい」など、明確に5ギガ以上の速度が必要な理由がある場合にのみアップグレードを行いましょう。
auひかりホームX(10ギガ)をお得に申し込めるキャンペーン
最後に、auひかりホームX契約者向けのキャッシュバックやキャンペーンについて解説します。
結論からいいますと、公式サイト・代理店含めて、auひかりホームX専用の豪華なキャッシュバックやプレゼントキャンペーンはほとんどありません。
プロバイダに「au one net」を選んだ場合に、月額料金が3年間500円引きになる終了日未定の「超高速スタートプログラム」を適用できるのみです。
参照:KDDI「超高速スタートプログラム」
1Gbpsプランなら代理店(フルコミット)で別途最大70,000円のキャッシュバックがもらえるので、本当に10ギガの速度が必要かを改めて見直しつつ検討しましょう。
参照:フルコミット「《当サイト限定》キャッシュバックキャンペーン」(キャンペーン終了日未定)
まとめ
最後に、ここまでの内容をおさらいします。
- auひかりホームXは上下最大10Gbps、ホームVは上下最大5Gbpsでの高速通信に対応
- 5ギガや10ギガ対応プランは戸建住宅のみに対応、集合住宅の人はNURO光10Gsや6Gsがおすすめ
- 対象地域外に住んでいる場合は、auひかりやeo光などのauスマートバリュー対応回線がおすすめ
- 最大1Gbpsでも十分高速で通信できるので、必ずしもホームXやホームVを選ぶ必要はない
auひかりで高速通信が可能なホームXやホームVの契約を考えている人は、今回の記事を参考にじっくり検討してみてください。