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現地SIMとレンタルWi-Fiルーターと海外ローミングサービス。海外でデータ通信を利用する方法とメリット・デメリット比較

SIMのイメージ海外旅行などの短期滞在においてデータ通信を利用する方法は大きく分けて3種類ほどあります。

  • 現地でプリペイドSIMカードを購入する
  • モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを申込む
  • 海外ローミングサービスを利用する 

それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

現地プリペイドSIMとは

諸外国では空港を始めとして量販店やコンビニなど、あらゆる場所でプリペイド式のSIMカードを販売しています。

海外では日本のキャリアのように端末にSIMロックを掛けて販売している事業者は稀で、ほとんどの端末をSIMフリーの状態で販売しているため、こういったSIMサービスも非常に充実しています。

現地でプリペイドSIMを購入するメリット

現地でプリペイドSIMを購入するメリットは その費用です。

滞在国や利用する通信会社によって水準が異なるので一概には言えませんが、例えば台湾であれば3日間データ通信が使い放題のSIMカードがおおよそ250~300台湾ドル(日本円で900~1,100円程度)で販売されています。

参考までに、ドコモの海外パケ・ホーダイは1日使い放題で2,980円/日です。海外1dayパケなら980円で最大24時間使うことができますが、たった30MBを超過すると速度制限が行われます。

30MBというと、Youtubeの低画質動画15分相当です。

auの世界データ定額は、国内で契約しているデータ定額サービスのデータ容量を海外でも使えるようになるサービスですが、こちらも980円/24時間の料金が発生します。

このように大手キャリアでは1,000円払ってもほとんど高速通信を利用できません。

しかし同じ1,000円でも現地のプリペイドSIMなら3日間も通信制限を気にせずに利用することが可能、ということになりますね。

海外でデータ通信を利用するなら、現地でプリペイドSIMを購入するのが最も安く、コストパフォーマンスが優れています。

またSIMカードによっては無料通話が付いていたり、SMSが使い放題といった特典が付いているものもあります。

データ通信だけでなく音声通話やSMSも利用したい方におすすめです。

現地でプリペイドSIMを購入するデメリット

現地SIMのデメリットは、購入するハードルの高さです。

基本的に日本人以外の店員を相手にすることになるので、現地の言語か、 最低でも英語でやり取りができなければプリペイドSIMを購入するのは難しいでしょう。

またSIMカードの購入や開通手続きのために貴重な滞在時間を費やすことになるのもデメリット。

慣れている方ならすぐに終わらせてしまうかもしれませんが、自分でAPN設定をやったことがない方にとっては設定するのも一苦労するかもしれません。

さらに飛行機の到着時間によってはショップが開店しておらず、到着してもすぐにSIMカードを調達することができないなんて可能性もあります。

空港で購入する予定なら、現地の到着時間について予め確認しておきましょう。

もし時間の都合が合わなければ他の方法を考えたほうが良いかもしれません。

最近はAmazonなど国内の通販サイトでも海外用のプリペイドSIMが購入できるようになっているので、 国内でSIMカードを調達しておいて入国してから開通手続きを行うという方法もおすすめです。

レンタルWi-Fiルーターとは

海外でデータ通信を利用する方法としては、モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスのほうがメジャーかもしれません。

有名どころでは「 イモトのWi-Fi」や「 グローバルWi-Fi」などがあります。

それぞれの国/地域でデータ通信を利用できるように予め設定してあるモバイルWi-Fiルーターを、指定した期間だけ借りることが可能です。

端末の受取り場所は基本的に自宅や国内の空港カウンターとなりますが、一部では渡航先のホテルで受け取れるものもあります。

モバイルWi-Fiルーターをレンタルするメリット

モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを利用するメリットは主に、

  • 現地でSIMカードを購入するよりも簡単
  • 出国前に受け取れるので現地で面倒な手続きは不要 

この2点です。

日本の会社が提供しているサービスなので、不明な点や困ったことが起きた時には日本人スタッフに対応してもらうことができます。

現地で外国語を話しながらプリペイドSIMを購入するよりも圧倒的に簡単です。

また出国前に自宅、あるいは空港でルーターを受け取ることができるので、現地で貴重な時間を費やす必要もありません。

滞在国に到着したらルーターを起動して、スマホのWi-Fi一覧画面から該当するSSIDを選択してパスワードを入力するだけで簡単にインターネットに接続することができます。

モバイルWi-Fiルーターをレンタルするデメリット

モバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスは手軽に利用できる分、料金が若干割高です。

例えばイモトのWiFiを台湾で利用するには、3G WiFiプランの定額料は680円/日となります。

これを5日間利用するとなるとそれだけで3,400円の必要が必要ですが、実際はこれ以外にも受渡手数料500円(税抜)などが必要です。

1,000円くらいから購入できる現地のプリペイドSIMと比べるとどうしても高く付いてしまいます。

またモバイルWi-Fiルーターを常時持ち歩かないと、公衆無線LANがないところではインターネットに接続することができません。

しかし1日中電源を入れっぱなしにしておくのは電池持ちが不安です。

レンタル品なので、貸し出されるモバイルWi-Fiルーターのバッテリーは少なからず劣化しているはずです。

新品なら10時間以上連続通信が可能な機種でも、実際は良くて5時間くらいしか使えません。そうなるとモバイルバッテリーが必需品となり、スマホ+ルーター+バッテリーとかなりの荷物を持ち歩くことになってしまいます。

また紛失や盗難に遭うリスクもあります。自分のスマホを失くしても自業自得ですが、借りた物はそう簡単には済みません。

レンタルサービスによっては専用の補償制度が用意されていますが、これに加入するとなるとさらにコストがかさみます。

費用がやや高くても構わない、面倒な手続きは嫌だという方におすすめのサービスです。

海外ローミングサービスとは

海外ローミングとは、 国内で契約している電話会社のSIMカードを挿したまま、海外でも音声通話やデータ通信などの通信を行う機能やサービスのことを言います。

大手キャリアの携帯電話を利用している方なら特に手続きをしなくても、そのまま海外へ持って行くだけで海外ローミングを利用することが可能になります。

しかしMVNOの格安SIMを利用している場合、海外ローミングで利用可能なサービスは音声通話のみとなります。データ通信には対応していません。

それでは格安SIMユーザーはデータ通信の海外ローミングを全く利用できないのかというと、そうではありません。

IIJmioの 海外トラベルSIMや、楽天モバイルの 海外SIMなど、専用のSIMパッケージを購入してSIMカードを挿し換えることで、今使っているSIMフリー端末で海外ローミングを利用することが可能になります。

海外ローミングサービスのメリット

海外ローミング専用のSIMカードはIIJmioや楽天モバイルなど国内のMVNO事業者から購入することが可能です。

なので日本人スタッフのサポートを受けながら国内で購入、設定することが可能です。

IIJmioも楽天モバイルも、音声通話とデータ通信両方のローミングに対応しています。

一定時間まで音声通話が無料で利用できるパックも用意されているので、海外でも音声通話を利用したい人にぴったりです。

また1度SIMパッケージを購入すると、チャージの有効期限が切れた後も1年間は再利用が可能です。

年に何回も海外へ行くような生活をされている方におすすめです。

海外ローミングサービスのデメリット

まず初期費用が高額である点が最大のデメリットです。SIMパッケージ代として3,000円(税抜)が必要な他、パケット定額料や通話定額のパックを購入しないと利用できません。

結局、初期費用は最低でも6,850円からとかなり高く付いてしまいます。

1年以内にまた海外へ行く場合はチャージ料金(パック料金)だけで再利用が可能ですが、現地のプリペイドSIMやモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスと比べると初期費用の高さが目立ちます。

また海外ローミング系のサービスは現状LTEに対応していないものがほとんどです。

将来的には対応していくと思われますが、現時点では2Gか3Gしか利用できません。

その点、現地でプリペイドSIMを購入する場合は、端末がそのキャリアの周波数帯(バンド)に対応していればLTEで通信することが可能です。

費用面だけでなくモバイルネットワークの対応規格という面でも、海外ローミング用のSIMは現地のプリペイドSIMよりも劣っています。

3つの通信手段を比較

  現地プリペイドSIM モバイルルーター 海外ローミング専用SIM
1週間の利用料金 約2,200円 約5,300円 約6,850円
音声通話機能
複数端末で利用
SIMロック解除 必須 不要 必須
日本語サポート ×

プリペイドSIMやモバイルWi-Fiルーターの料金は国/地域や事業者によって大きく異なるのでざっくりとした計算ですが、比較するための目安として表内の料金は台湾に1週間滞在するという想定で計算しました。

3つの通信手段についてもう少し詳しく比較してみましょう。

通信料が最も割安なのは現地のSIMカード

通信料の水準は国/地域によって変化しますが、モバイルWi-Fiルーターのレンタル料や海外ローミング専用SIMの利用料と比べると、現地のプリペイドSIMが最も割安であることはほぼ間違いありません。

既にSIMフリースマートフォンを持っていて、現地の言語に自信があるならプリペイドSIMを利用するのが最もお得です。

普通の格安SIMでも音声通話の海外ローミングは可能

現地のプリペイドSIMや海外ローミング専用のSIMについては、音声通話に対応しているものを購入すればデータ通信だけでなく音声通話とSMSも利用可能になります。

モバイルWi-Fiルーターはインターネットに接続するための機械なのでこれ自体に音声通話機能はありませんが、格安SIMの多くが音声通話の海外ローミングには対応しています。

なので日本で使っているSIMカードを挿した待受け状態でルーター経由でインターネットに接続すれば、音声通話もデータ通信も利用することが可能です。

ただし 海外ローミング時は国際電話料金となり、発信時だけでなく着信時も通話料が発生する点に要注意です。

通話料も安くするためにはやはり現地のプリペイドSIMを購入するか、IIJmio 海外トラベルSIMや楽天モバイル 海外SIMの通話料が割引されるパックを利用するのがおすすめです。

ルータータイプなら複数端末での利用も可能

1契約につき1枚のSIMカードが発行されるので、普通は1台のスマートフォンでしか利用できません。

しかしルーター端末なら複数のデバイスから接続することが可能なので、家族のスマートフォンやタブレットPCなど、複数の端末をインターネットに接続することが可能です。

ルーター端末でなくてもスマートフォンにもテザリング機能はありますが、機種やSIMカードとの組み合わせによってはテザリングできない場合があります。

確実に複数の端末で利用したいなら、ルーターのレンタルサービスを利用すると良いでしょう。

もちろん、SIMフリーのルーター端末を持って行って、現地で契約したプリペイドSIMを挿して運用することも可能です。

他社のSIMを利用するならSIMロック解除 or SIMフリー端末が必須

現地で購入したプリペイドSIMを使うにしてもIIJmioや楽天モバイルのローミング専用SIMを使うにしても、 使用する端末のSIMロックは必ず解除しておかないといけません。

国内でドコモ系格安SIMを使う場合はSIMロックを解除しなくてもドコモ端末を使うことができますが、海外では海外の通信事業者のネットワークに接続されるので、IIJmioや楽天モバイルが販売したSIMパッケージでもSIMロックが掛かっていると利用できません。

既にSIMフリーの端末を利用されている方は心配無用です。そのまま海外へ持って行って使うことが可能です。

不安なら日本人スタッフのサポートが受けられるサービスを利用しよう

既に何度も書いたように、現地でプリペイドSIMを購入するためには少なくとも英語を話せないと難しいです。

また購入後の開通手続きをサポートしてくれるショップもあるかもしれませんが、自力で説明書を読みながら設定しないといけない場合もあるでしょう。

もしこれらの作業が不安なら、 大人しく日本の事業者が提供しているレンタルWi-Fiや海外用SIMカードを利用しましょう。

料金は割高ですが、そこは日本人スタッフのサポートが受けられる点とトレードオフです。

単純に費用だけを比較するのではなく、サポート面なども考慮して各々に適しているサービスを利用してください。

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