格安SIMで利用できないサービスは?
大手通信事業者が提供している便利なサービスのうち、キャリア決済や年齢認証といったサービスは格安SIMでは利用できません。
目次
GooglePlayストアのキャリア決裁ができない
現在、ドコモやauといった大手通信事業者は、回線の提供の他にショッピングクレジットといったサービスも行っています。
iDやauウォレットといったキャリア特有のサービスの利用はできませんが、おサイフケータイについてはキャリアを問わず、格安SIMでも使えるようになっています。
モバイルSuicaやEdyといった電子マネーの決済手段として、スマホのおサイフケータイ機能は格安SIMでも利用可能です。
しかし、Google Playストアの有料コンテンツやアプリ内課金のキャリア決済は、格安SIMでの利用はできなくなっています。
ドコモやau、ソフトバンクならキャリア決済でアプリが買える
Google Playストアでは有料アプリ購入時、クレジットカードがなくても通話料などとあわせて請求するキャリア決済が行えますが、格安SIMではこの機能が使えません。
キャリアメールの利用ができない
「@docomo.ne.jp」「@ezweb.ne.jp」「@softbank.ne.jp」といった、大手通信事業者の名前が入ったメールのことを、一般的にキャリアメールと呼んでいます。
携帯電話やスマートフォンを購入した際、インターネット接続サービスを契約することでアドレスの入手が可能ですが、格安SIMではこうしたキャリアメールが用意されていません。
ドコモやソフトバンクなどの端末を流用する場合はキャリアメールなどを受信するアプリが入っている場合がありますが、こうしたアプリは機能しません。
ドコモ端末にあらかじめ入っているキャリアメールアプリ
ドコモなど大手キャリアの端末には、はじめから同社のサービスを利用するためのアプリが多数入っていますが、格安SIMではこうしたアプリの利用ができません。
キャリアメールやiCloudメールは使える?
今までの携帯キャリアメールは使えませんが、OSに依存しているメールなら利用することが可能です。
携帯キャリアから付与されていたメールアドレスなので、従来使用していた「〜@docomo.ne.jp」などのアドレスは使用できません。
格安SIMのプランがSMSに対応しているプランであれば、独自のショートメールアドレスが使えるようになります。
アップルが提供しているiCloudメールは、iOS純正のメールアプリの設定により使用可能です。こちらはOSに紐付けられているアカウント情報なので、通信回線に依存しません。
さらに、Android端末も同様にGoogleアカウントが使用できるOSを搭載しているので、Gmailを使用しているユーザーも含めて、SIMが変わってもそのまま使用できます。
年齢認証の利用ができない
キャリアの契約者本人であることがわかれば利用者の年齢を特定のサービスに対して保証する「年齢認証」というサービスが、ドコモやau、ソフトバンクといった大手通信事業者から提供されています。
格安SIMではこの年齢認証サービスの利用ができません。
年齢認証サービスは、LINEなどのID検索機能を利用するときに必要になります。
LINEの年齢認証
LINEでID検索を利用する場合、年齢認証を行う必要がありますが格安SIMではこの機能が使えずID検索は行えません。
LINEのそれ以外の機能は格安SIMでも使えます。
ただし、LINEモバイルやY!mobileのみ、ID検索が可能になっています。
格安スマホでID検索をどうしても利用したい場合は、この2社のどちらかで契約をするしかありません。
テザリングが利用できない場合も
現在販売されている多くのスマートフォンには「テザリング」と呼ばれる、ネット接続の共有機能があります。
Wi-Fiしかないノートパソコンなどを屋外でネットにつなぎたいときに、スマートフォンのテザリング機能を利用することで、インターネットが見られるようになります。
しかし、iPhoneやドコモ、auが販売するAndroidスマートフォンでは、テザリング用の接続先がドコモなどの大手キャリアに切り替わる仕組みを持っているため、格安SIMでは利用できない場合があります。
スマートフォンのインターネット共有機能
iPhoneでは「インターネット共有」、Androidでは「ポータブルAP」などの名称でテザリング機能が使えるようになっていますが、格安SIMではこの機能が有効になりません。