ソフトバンクの新料金プランLINEMO(ラインモ)の特徴
ソフトバンクが2020年2月、新ブランドの名称を「Softbank on LINE(仮名)」から「LINEMO」と正式発表しました。
LINEMOは、2021年3月17日よりサービスをスタートします。
「普段からLINEの使用が多いから、乗り換えた方がいい?」
「そもそもLINEMOの特徴やサービスって何?」など、サービスが開始される前に調べておきたいことも多いですよね。
先に結論から申し上げると、LINEMOは以下の方におすすめです!
LINEMOをおすすめする人
- LINEをよく使う人
- スマホ代を安くしたい人
- 自分でオンライン契約ができる人
LINEMOは、LINEのデータ容量を消費せずに利用できます。
そのため、普段からLINEをよく利用する方にとって、LINEMOはおすすめのサービスです。
なかでも、自分でオンライン契約することに抵抗のない方・トラブルが起きても対応可能な方には、即日開通がメリットになるでしょう。
その一方で、下記の方にはおすすめできません。
LINEMOをおすすめしない人
- 店舗や電話での対応や契約を希望する方
- 月のデータ量が3GB以下の方や20GB以上の方
- 家族割を利用したいと考えている方
- 乗り換えと同時に端末を購入したい方
後述しますが、LINEMOは店舗で契約できません。
また月のギガ消費が3GB程度で少ない方や無制限で利用したい人にもメリットは感じられないプランでしょう。
また、家族割が適用されないので、家族で申し込みをお考えの方は乗り換えると損をする場合もあります。
当記事ではLINEMOの特徴や実施している事前サービスについて確認していきます。
これからLINEMOを申し込みたい方は、ぜひ自分のニーズと合うかチェックしてください。
LINEMOの特徴
LINEMOとは、ソフトバンクのオンライン専用ブランドです。
2021年3月17日に「タノシイオドロキ。」をキーワードに、LINE使い放題サービスやすべての手続きをオンライン上で展開していきます。
LINEMOの特徴は以下の通りです。
- 20GBでLINEのギガフリーが月額2,728円
- 通話オプションが1年割引
- ソフトバンク回線を利用
- LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)無料
- オンライン専用のため店舗や窓口での契約はできない
- eSIM対応
- 家族割引がない
特筆すべきは、20GBでLINEがギガフリーというプランです。
普段からLINEでのやりとりが多い方には、とても嬉しいサービス内容になっています。
そして、完全にオンライン専用のため、従来のように窓口や電話対応が一切ないことも特徴です。
3月17日以降、LINEMOのサービスが開始されると、よりメリット・デメリットが明確になると思いますが、当記事ではひと足先にLINEMOの特徴をご紹介していきます。
20GBでLINEのギガフリーが月額2,728円
主にLINEでのやりとりが多い方にとって、LINEMOはメリットの方が多いでしょう。
月額データ容量が20GBまで利用できて月額2,728円(税込)とお得なうえ、LINEのデータ通信量もノーカウントになるからです。
特に、LINEトーク・LINE通話・LINEビデオ通話など、よく利用するLINE機能がギガフリーになるのは嬉しいですよね。
LINEMOのLINEギガフリー対象サービスは以下の通りです。
画像引用:LINEMO - ラインモ|格安SIM|ソフトバンクのオンライン専用ブランド
ご覧頂くとわかるように、位置情報の共有・Liveの利用・スタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など、一部はLINEギガフリーの 対象のサービスもあります。
しかし、LINEのトークや通話が使い放題なので、長電話をする方やリモートで会話をすることが多い方にはおすすめです。
また、データ容量が20GBを超えてしまった場合、最大速度は1Mbpsと制限されますが、LINEのテキストデータ送受信・WEBの閲覧等は問題なく行えます。
ちなみに、1Mbpsは下記のようなコンテンツの利用が可能です。
- サイト閲覧
- 動画閲覧(中画質程度)
- 地図アプリ
- WEBショッピング
- Line、Twitter、インスタグラム等のSNS
- 音楽アプリ
- ゲーム
- アプリのダウンロード
このように、速度制限内でもできることが多いです。
SNSも問題なく利用できるうえ、動画や音楽やアプリのダウンロードもストレスなく行えますよ。
データの追加購入をしたい場合は、1GB(550円・税込)で可能です。
通話オプション1年割引キャンペーンを実施
音声通話をよく利用する方も、LINEMOを利用するとお得ですよ。
現在、LINEMOは通話オプションを1年間、550円(月額)割り引きするキャンペーンを発表しています。
通話オプションは以下の2つとなります。
- 「通話準定額(月額550円)」…5分以内の国内通話が無料
- 「通話定額(月額1,650円)」…国内通話がかけ放題
たとえば、通話定額を契約した方は1年間月額1,100円で利用でき、通話準定額の方は1年間実質無料で利用できることになります。
LINEMOの基本プランにかけ放題は含まれていません。
そのためLINE通話以外にも電話の利用が多い方は、この機会に通話オプションに申し込むことをオススメします。
LINEMOの通話オプションについては、以下の記事をご確認ください。
ソフトバンク回線を利用
LINEMOに変更したら、通信面が不安定になるのでは…と、心配の方もいらっしゃるでしょう。
しかし、LINEMOはソフトバンク回線を利用するため、速度低下等の心配は無用です。
お昼や夕方など、回線が混み合う通信時間帯でも繋がりやすいので快適です。
また、5G回線も3月17日のサービス開始から追加料金なしで利用できます。
5G回線が使えてネットワーク品質もソフトバンクと同一のため、回線品質が気になっていた方もLINEMOは安心して使えますよ。
LINEスタンププレミアム(ベーシックコース)無料
これまで有料スタンプの購入をためらっていた方・欲しいスタンプがたくさんある方に、LINEMOはおすすめです。
通常は月額240円(税込)のLINEスタンププレミアム(ベーシックコース)が無料になるので、とてもお得に利用できますよ。
700万種類以上のクリエイターズスタンプや絵文字が使い放題になるので、これまで以上にLINEでのコミュニケーションが楽しめます。
注意
- LINEスタンプの使い放題が利用できるのは2021年夏からです。
オンライン専用のため店舗や窓口での契約はできない
店員と相談しながら契約したい方・トラブルがあった際にすぐ店舗やサポートに連絡したい方にLINEMOはおすすめしません。
手続きやサポートはオンラインでしか行えないからです。
手続き方法は別途案内がある予定ですが、店頭や電話でのサポートはないとホームページに明記されています。
もし、問い合わせたい・質問があるという場合は、LINEMO公式WebサイトかLINEMO公式LINEアカウントからチャットにて行うことができます。
また、ソフトバンクやワイモバイルからLINEMOに乗り換える場合、MNP(マイナンバーポータビリティー)で契約をすることになります。
その際は予約番号を発行してから変更する作業が発生するので、自分で手続きを進められる人以外は煩わしく感じてしまうかもしれません。
LINEMOに乗り換える際のMNP手続き等については、以下の記事でくわしくまとめているのでご覧ください。
オンラインでの手続きが不安という方、面倒に感じる方でも、自身で手続きを行えば以下の手数料が無料になります。
- 契約事務手数料
- SIM交換/再発行
- MNP転出手数料
- 契約解除料
これらの手続きだけで、通常発生する約20,000円分の手数料が浮きます。
そのため、WEBやオンラインでの手続きに抵抗のない方はLINEMOの契約を検討してみてください。
サービス開始時点はSIMカードのみの契約
この機会に、端末も一緒に契約したいとお考えの方にLINEMOはおすすめできません。
サービス開始時点では、端末とのセット契約をすることができないからです。
後述しますが、LINEMOは対応機種がまだ公表されていません。
しかし、LINEMOは「eSIM」と「物理SIM」両方を提供する予定のため、まずは、お手持ちの端末がeSIM対応であれば対応機種の可能性が高いです。
もし、物理SIM対応であっても、SIMカードが届き次第利用できますよ。
家族割引が無い
ソフトバンクの家族割引を利用している方や、光回線のセット割を利用したいと思っている方にLINEMOはおすすめできません。
なぜなら以下の家族割引サービスが適用されないからです。
- 新みんな家族割
- おうち割光セット
ソフトバンクは大容量プランを契約していると、「新みんな家族割」に加入している人数に応じて月額料金を割引しています。
しかし、LINEMOに乗り換えるとソフトバンクの家族割引対象にカウントされなくなります。
また、ソフトバンク光やソフトバンクAirをセット契約すると、家族のスマホ料金が割引される「おうち割光セット」が適用されますが、LINEMOに乗り換えると割引が適用されません。
たとえばソフトバンク(メリハリ無制限プラン)を契約している3人家族の月額をみてみましょう。
父 | 母 | 娘 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 7,238円 | 7,238円 | 7,238円 |
3GB以下の請求月 | ▲1,650円 | ▲1,650円 | ▲1,650円 |
新みんな家族割 | ▲1,210円 | ▲1,210円 | ▲1,210円 |
おうち割 光セット | ▲1,100円 | ▲1,100円 | ▲1,100円 |
合計 | 3,238円 | 3,238円 | 3,238円 |
家族合計 | 9,714円 |
(※税込)
ご覧のように、ソフトバンクを契約中の月額は親子3人で9,714円となります。
しかし、娘だけがLINEMOに乗り換えるとどうなるでしょう。
父 | 母 | 娘 | |
---|---|---|---|
基本料金 | 7,238円 | 7,238円 | 2,728円 |
3GB以下の請求月 | ▲1,650円 | ▲1,650円 | 0円 |
新みんな家族割 | ▲660円 | ▲660円 | 0円 |
おうち割 光セット | ▲1,100円 | ▲1,100円 | 0円 |
合計 | 3,828円 | 3,828円 | 2,728円 |
家族合計 | 10,384円 |
(※税込)
娘の割引等は一切なくなったうえ、父母の割引額も少なくなり、結果的に家族の月額合計が670円高い結果となりました。
このように、家族割を抜けると他の家族の料金が上がる可能性もあるため、LINEMOへ乗り換える前は料金について家族と相談しておくことをおすすめします。
乗り換えた場合のシミュレーション等は、以下の記事でも詳しく紹介しているのでご覧ください。
LINEMOの料金プランやサービス内容
ここまでLINEMOの特徴をお伝えいたしました。
これらを踏まえ、実際の料金プランやサービス内容を確認してみましょう。
サービス内容 | |
---|---|
月額料金 | 2,728円(税込) |
月間データ量 | 20GB(超過時速度最大1Mbps) |
国内通話料 | 22円/30秒(税込) |
国際ローミング | 対応 |
LINE | トーク・通話使い放題 |
LINEスタンプ | 使い放題 |
ネットワーク | 5G対応 |
オプション | 5分間国内通話無料・国内通話かけ放題・データ追加1GB |
家族割・光セット割 | 対象外 |
キャリア決済 | ソフトバンクまとめて支払い |
キャリアメール | - |
留守番電話サービス | - |
ご覧のように、LINEをよく利用する方にとって、LINEが使い放題・スタンプも使い放題という嬉しいサービス内容となっています。
一方で、キャリアメール・留守番電話サービスは利用できないため、従来通りの利用をしたい方・仕事で利用したい方にとって、あまり使い勝手はよくないかもしれません。
LINEMOの対応機種
ソフトバンクは、LINEMOの対応機種を2021年3月12日に公表しました。
LINEMOの契約をお考えの方は、手持ちの端末がLINEMOに対応しているかを確認しましょう。
サービスがスタートする3月17日時点では端末とのセット契約はできず、SIMカードのみの契約となるからです。
現在、以下3つの情報は公表されているので、参考にしてください。
- eSIMは即時開通
- Phone、Android両方の端末に対応
- Applewatchは対象外
対象外の端末をお持ちの場合は、自分で準備をしなくてはなりません。
ここからはLINEMOの対応機種を確認していきましょう。
LINEMOが使えるiPhone・iPad
基本的に、LINEMOはiPhoneの最新機器であれば利用できます。
以下は、SIMカード・eSIMどちらも動作確認ができている端末です。
LINEMOで利用できるiPhone・iPad(SIMカード、eSIMとも動作確認済み)
- iPhone12
- iPhone12 mini
- iPhone12 Pro
- iPhone12 Pro Max
- iPhone SE(2020・第2世代)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone XR
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPad(第7世代)
- iPad(第8世代)
- iPad Pro 11インチ
- iPad Pro 11インチ(第2世代)
- iPad Pro 12.9インチ(第3世代)
- iPad Pro 12.9インチ(第4世代)
- iPad Air(第3世代)
- iPad Air(第4世代)
- iPad mini(第5世代)
以下は、SIMカードの動作が確認できている端末です。
LINEMOで利用できるiPhone・iPad(SIMカードのみ動作確認済み)
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
- iPhone 7
- iPhone 7 Plus
- iPhone SE
- iPhone 6s
- iPhone 6s Plus
- iPad(第5世代)
- iPad(第6世代)
- iPad Pro 9.7インチ
- iPad Pro 10.5インチ
- iPad Pro 12.9インチ
- iPad Pro 12.9インチ(第2世代)
- iPad Air 2
- iPad mini 4
動作確認中・これから動作確認予定の端末情報は、以下のリンクからご確認ください。
LINEMO通信サービスの接続に関し動作確認の検証を予定している機種
Applewatchは、LINEMOの対象外となっています。
LINEMOが使えるAndroid
以下はAndroidで、SIMカード・eSIMどちらも動作確認ができている端末です。
LINEMOで利用できるAndroid(SIMカード、eSIMとも動作確認済み)
- Pixel 4a (5G)(ソフトバンク ※)
- Google Pixel 4a(ソフトバンク ※)
- Google Pixel 5 (ソフトバンク ※)
※ソフトバンクのSIMロックが設定されていた端末について、SIMロック解除した端末のことをいいます。
LINEMOで利用できるAndroid(SIMカードのみ動作確認済み)
- Reno3 A(ワイモバイル ※1)
- arrows U(ソフトバンク ※2)
※1 ワイモバイルのSIMロックが設定されていた端末について、SIMロック解除した端末のことをいいます。
※2 ソフトバンクのSIMロックが設定されていた端末について、SIMロック解除した端末のことをいいます。
OPPO Reno3Aについては、レビュー記事を参考にご覧ください
LINEMOについてよくある質問
ここまで、LINEMOの特徴や料金、対応機種等について説明してきました。
LINEMOを検討している方は、2021年3月17日のサービス開始前に確認したいことがたくさんあると思います。
そこで、LINEMOについてよくある質問を以下にまとめてみました。
- テザリングは使用できる?
- データのシェアや繰り越しはできる?
- Yahoo!プレミアム会員の特典は無料?
それぞれ確認していきましょう。
テザリングは使用できる?
LINEMOでテザリングは可能です。
申し込み不要かつ無料で利用できますが、データ使用量は20GBにカウントされます。
データのシェアや繰り越しはできる?
3月17日開始時点では、データのシェアや使用量の繰り越しはアナウンスされていません。
Yahoo!プレミアム会員の特典は無料ですか?
Softbank、ワイモバイルのユーザーがYahoo!プレミアムの会員特典が無料なのに対し、LINEMOは有料(月額508円)です。
LINEMO | ワイモバイル | |
---|---|---|
プラン(月額) | 2,728円(20GBプラン) | 4,158円(25GBプラン) |
Yahoo!プレミアム(月額) | 508円 | 無料 |
合計 | 3,236円 | 4,158円 |
(※税込)
しかし、月額508円を支払っても、ワイモバイルのプランに比べるとLINEMOの月額料金は安いです。
そのため、無料ではなくても安く利用できるメリットがあるので、引き続き利用したい方は検討してみてください。
LINEMOのまとめ
ここまで、ソフトバンクの新料金プラン「LINEMO(ラインモ)」の特徴についてご紹介いたしました。
特に、下記に該当する方は契約を検討してみてください。
- LINEをよく使う人
- 自分でオンライン契約ができる人
LINEMOの特徴・サービス内容・料金等も踏まえると、LINEでのやりとりが中心の若年層に向いているプランだと言えます。
家族と一緒に契約をする方よりは単独で契約したい方、自分でオンライン手続きすることに抵抗がない方は、LINEMOを契約しても快適に利用できるでしょう。
ぜひ、当記事を参考にしてLINEMOを検討してください。
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