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WiMAXはどの周波数を使用しているの?特徴と他周波数との違い

WiMAXの周波数

4GやLTEが世に出てきたとき、「プラチナバンド」に対応している/いないが話題になりました。

この「バンド」というのが「周波数」のことで、各キャリアや回線によって周波数が異なるのをご存知ですか?

そもそも周波数って…?と思う人もいるかもしれません。

例えばプラチナバンドは700Mz~900MHz帯域の周波数を利用していて、エリアが広くて障害物に強いというメリットを持っています。

つまりどの周波数を利用しているかによって、通信回線の特徴が変わります。

そういうことなら、自分が利用する周波数について押さえておきたい!と考える人は多いのではないでしょうか?

この記事ではこんな疑問に答えます!

  • 契約者が伸びているWiMAXはどこの周波数を使っている?
  • WiMAXの周波数はどんな特徴があるの?
  • 他の通信方式の周波数に比べて何がいいの?

今回の記事では上記のような疑問を持つ方に、少し専門的な視点からWiMAXの周波数について解説していきます。

最後まで読み進めれば、 WiMAX回線が自分の使い方に合った特徴を持っているかが理解できるはずです。

まずは簡単に特徴だけを掴みたい!と考えている初心者の方は、第1章のみを見てください。

WiMAXが利用している周波数一覧と特徴

ここからはWiMAX回線が利用している周波数とその特徴について紹介します。早速こちらの表をご覧ください。

回線 周波数 通信速度
WiMAX 24GHz帯 下り最大13.3Mbps
WiMAX 2+ 24GHz帯/5GHz帯 下り最大440Mbps(機種やエリアにより220Mbpsまたは、110Mbps)
au 4G LTE(※ハイスピードエリアプラスモード時のみ) 800MHz帯(プラチナバンド) 下り最大75Mbps(機種やエリアにより37.5Mbps)

※ハイスピードエリアプラスモードとは、WiMAX2+回線に加えてau4GLTE回線でも接続が可能なモードのこと。ただし、au4GLTE接続に対応した機種のみで利用可。別途1,005円/月が必要

上の表で示した通りUQコミュニケーションズで利用可能な回線は3種類で、このうちいわゆる 「WiMAX」の回線はどちらも2.4GHz帯の周波数を利用しています。

WiMAX2+では5GHz帯の通信も可能になっていて、2.4GHz帯との切り替えは機器側で設定することができます。

さらにオプションのハイスピードエリアプラスモードで使用するau4GLTEの回線は、一般に「プラチナバンド」と呼ばれ携帯電話の通話やスマートフォン等で使用されている800MHz帯の周波数です。

一口に「WiMAXを契約してインターネットをする!」と言っても、実はどの回線を使うかによって通信速度やつながりやすさ、エリアなどに上記のような差が出ます。

このようにWiMAXでは回線によって、

  • 2.4GHz帯
  • 5GHz帯
  • 800MHz帯

の3つの周波数帯域を使用して通信を行っています。

WiMAX周波数帯域の強みと弱み

「WiMAX通信で利用する周波数帯域」である2.4GHz、5GHzにはそれぞれ強みと弱みがありますが、 共通する特徴として4G・LTE回線に比べると室内に弱いという点が挙げられます。

実際に利用してみて、携帯電話やスマホに比べて電波が悪いな…と感じている人もいるかもしれません。

なぜこのような評価になってしまうかというと、2.4GHz・5GHzと高い周波数帯域であるWiMAX回線よりも障害物に強いのがプラチナバンドに代表される低い周波数(700~900MHz帯)だからです。

ひとつ前の見出しで説明した通りWiMAXのハイスピードエリアプラスモード時に使用するau回線は800MHzなので、この低い周波数帯域になります。

以上を踏まえた上で、2.4GHz、5GHzについてそれぞれのメリットとデメリットをまとめてみました。

周波数帯域 メリット デメリット
2.4GHz帯 5GHz帯域に比べると障害物に強く使用しやすい さまざまな無線機器や家電で利用される周波数帯なので、混雑や干渉が起きやすい
5GHz帯 ルーター以外で使用されない周波数帯域なので干渉が起きにくく安定しやすい/通信速度が速い 2.4GHzと比較して障害物に強い

簡単に言うと、

  • 干渉の起きにくさ 2.4GHz<5GHz
  • 通信速度の速さ 2.4GHz<5GHz
  • 障害物への強さ 2.4GHz>5GHz

となります。

つまりWiMAX周波数帯域の2つを比較すると上記の表のようになるものの、 そもそも室内のような 障害物が多いところはWiMAX回線よりも4G・LTE回線の方が繋がりやすいと感じるというわけです。

この理由については、次章で詳しくもう少し詳しく解説します。

WiMAXはどうして室内で弱いのか解説

WiMAX周波数帯域の強みと弱み」の章でWiMAXが4GLTEに比べて室内に弱いことを説明しましたが、これは一体どうしてなのでしょうか?

周波数の仕組みを解説しながら見ていきたいと思います。

高い周波数は障害物に弱い=室内に弱い

WiMAXが室内に弱いと言われる理由は、結論から言うと2.5GHzや5GHzの高い周波数帯域を使用しているからです。

そもそも周波数は帯域が低ければ障害物に強く、高ければ弱い性質があります。イメージとしては低い周波数はゆったりした波、高い周波数は直線的な波と考えてみてください。

700~900MHz帯域、いわゆるプラチナバンドに代表されるような低い周波数はその特性上、障害物を回り込んだりすり抜けたりしやすい周波数です。

つまり大きな建物や壁などがあったりビルの谷間だったりした場合でも、電波が届きやすいということになります。

一方で、 WiMAX回線で使用する高い周波数帯域は直線的で速度は速いものの、障害物に回り込むことを得意としません。

そのためエリア内であっても

  • 壁が厚い
  • 窓がないまたは遠い
  • まわりに大きなビルなどがある

といった条件下の室内では思うように通信できない場合があります。

筆者が以前勤めていた事務所もスマートフォンの4G LTEは問題なく接続できるのに、エリア内のはずのWiMAXは圏外という状況が発生していました。 

窓がない部屋だったのでWiMAXの周波数帯域では電波が届かなかったということでしょう。WiMAXが室内に弱いと言われるのは、周波数の高さに原因があるというわけです。

室内で通信が安定しなければ5GHz帯に切り替えてみても

もし室内で2.4GHz帯の通信が安定しない場合、一度5GHz帯の接続を試してみるのもひとつの手です。

WiMAXは特に設定をしていない場合、2.4GHz帯の周波数を利用して通信を行っています。

2.4GHzと5GHzそれぞれのメリット、デメリットは前の章で説明した通りですが使用場所の細かい条件にも左右されるので、 実際に試してみなければどちらが快適に通信できるか分からない場合も多いです。

まだ5GHz帯の接続を試していないという人は、まずはWiMAX本体の設定から切り替えを行ってみましょう。

障害物の影響ではなく 干渉で不安定になっているのであれば、5GHz帯で快適に接続できるケースも考えられます。

以上のことから周波数とつながりやすさの関係をまとめると下記のようになります。

障害物弱い  ←  5GHz帯 <  2.4GHz帯 <  800MHz帯 → 障害物に強い

周波数の数字が上がれば上がるほど、障害物に弱いと覚えておけばOKです。

本当は、どうして00~900MHz帯が強いのかなど疑問は残ると思いますが、そこまで深堀すると学問の世界になってしまうので、ここでは割愛させていただきます。


ところで、同じ周波数を使用しているWiMAXでも「WiMAX」と「WiMAX 2+」で通信速度が異なるのを疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

同じ周波数帯域でも WiMAXとWiMAX 2+の通信速度は大きく違う

WiMAXとWiMAX 2+は同じ2.4GHzの周波数帯を利用しているにも関わらず

  • WiMAXの通信速度…下り最大13.3Mbps
  • WiMAX 2+の通信速度…下り最大440Mbp

と非常に大きな差があるので、通信速度重視の場合はWiMAX2+がおすすめです。

UQ WiMAXの回線がメインで利用している2.4GHzの周波数帯は、具体的には2,595MHz~2,625MHzの50MHz分なのですが、この50MHzをどのように分けているかというと、

  • WiMAX回線…50MHzのうち10MHzを割り当て
  • WiMAX2+回線…50MHzのうち40MHzを割り当て

となっています。

つまり、 WiMAX 2+はWiMAXに対して4倍の周波数帯を使用しているので、それだけ通信速度も速いということですね。

ちなみに2015年以前のWiMAX 2+回線は20MHzで、WiMAX回線の割り当ては30MHzでした。

そのためWiMAXは下り最大40Mbpsと、現在より速度が速かったのです。

しかし2016年にかけてWiMAXの周波数帯域は縮小され、代わりにWiMAX 2+の帯域が拡大されることで現在の速度になりました。

この流れを受け、WiMAX は近いうちにサービス終了になるのでは…?という話を目にした人がいるかもしれません。

2017年8月現在、UQコミュニケーションズからWiMAXのサービス終了について正式なアナウンスがないので確実なことは言えないものの、

を見ても、今後は回線速度が速い WiMAX2+を主軸としていく路線なのは間違いありません。

WiMAXで回線の遅さを感じている人は、WiMAX2+への切り替えを検討することをおすすめします。

機種やエリアで最大速度が変わる

2017年4月現在、WiMAX2+で最大速度の440Mbpsの通信に対応している機種は

  • W04
  • WX03
  • L01

3機種のみに限られます。

現在販売されている全機種の通信速度については、UQ WiMAXの公式サイトから確認可能です。

参考:「機種別対応速度と対応エリアについて」

さらに、エリアごとの対応速度についてもUQ WiMAXのエリアマップから確認できます。

参考:「サービスエリアマップ」

まとめると、 「機種・エリア両方の条件が共に揃った場合に最大440Mbpの通信速度に対応する」ことになり、それ以外の場合には最大220Mbpもしくは110Mbpになります。

これからWiMAXの契約を考えている人は、選ぶ際の参考にしてみてください。

まとめ

今回はWiMAXの周波数帯について、種類や特徴について解説してきました。

WiMAXで利用している周波数は、

  • 2.4GHz帯(WiMAX、WiMAX2+)
  • 5GHz帯(WiMAX2+)
  • 800MHz帯(au4GLTE)

の3種類。

  • WiMAX回線の2.4GHz帯や5GHz帯は高い周波数帯域のため4GLTEと比較すると室内が苦手

というのがWiMAXを検討・利用する上で押さえておきたい特徴です。

今現在WiMAXの通信速度に不満がある人は、

  1. WiMAXからWiMAX2+への切り替えを検討する
  2. 5GHzの周波数帯域に設定変更してみる
  3. ハイスピードエリアプラスモードに切り替えて低い周波数帯域を利用する

などの対策を取ってみてくださいね。

補足:他モバイル回線の周波数一覧と特徴

この記事ではWiMAXの周波数について解説してきましたが、それ以外の主要キャリアが利用する周波数帯域は以下のようになっています。

周波数(band) docomo au softbank Y!mobile
2GHzもしくは、2.1GHz帯(band1) W-CDMA(FOMA)/LTE CDMA2000/LTE W-CDMA/LTE W-CDMA/LTE
1.7GHz帯または、1.8GHz帯(band3) LTE LTE
800MHz帯(band6) W-CDMA(FOMAプラスエリア)
900MHz帯(band8) W-CDMA/LTE W-CDMA/LTE
1.7GHz帯または、1.8GHz帯(band9) W-CDMA(FOMA) W-CDMA
1.5GHz帯(band11) LTE LTE(2017年4月~)
800MHz帯(band18) CDMA2000/LTE
800MHz帯(band19) W-CDMA(FOMAプラスエリア)/LTE
1.5GHz帯(band21) LTE
800MHz帯(band26) LTE
700MHz帯(band28) LTE LTE
2.5GHz帯(band41) LTE(AXGP/TD-LTE) LTE(AXGP/TD-LTE)
3.5GHz帯(band42) LTE(TD-LTE) LTE(TD-LTE) LTE(TD-LTE)

※W-CDMA(auはCDMA2000)とは3G回線を指す

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