WiMAX 2+最新機種のスペック解説!タイプ別におすすめポイントを紹介
WiMAX 2+対応の最新モバイルWi-Fiルーターがほしい!
でもルーター端末は種類が多すぎて、どれがいいか判断がつかなくて困りますよね。
とにかくオススメを教えてよ!と思ってしまいますが、一番新しい端末があなたにとってオススメとは限りません。
あなたのインターネットの使い方や利用スタイルによって、おすすめタイプ・機種は全然違ってくるのです。

- 持ち運びが可能な バッテリー内蔵型
- コンセントに挿すだけで使える ホームルーター型
- パソコンのUSBポートに接続して使う USBスティック型
この記事では、それぞれのタイプの最新機種を選んで特徴をまとめました。
各最新機種の特徴を知りたい方や、どのタイプが自分の使い方に最適なのか知りたいという方は参考にしてみてください。
目次
WiMAX 2+のタイプ別最新機種一覧
モバイルWi-Fiルーターは「バッテリー内蔵型」「ホームルーター型」「USBスティック型」の3種類に分けることができます。
一般的にモバイルWi-Fiルーターと言えば、バッテリーを内蔵していて持ち運びが可能な端末を思い浮かべる方が多いでしょう。
実際バッテリーを内蔵しているタイプの機種がもっとも多いです。
- Speed Wi-Fi NEXT W04(2017年2月発売)
- Speed Wi-Fi NEXT WX03(2016年12月発売)
WX03はW04よりも前に発売された機種ですが、WX03にも優れているポイントがあるので2機種とも紹介します。
ホームルーター型はコンセントに挿すだけで簡単に使うことができます。
- Speed Wi-Fi HOME L01(2017年2月発売)
電源となるコンセントが必要なので持ち運んで使うことはできませんが、最新の「Speed Wi-Fi HOME L01」は最大で40台ものWi-Fi機器の同時接続に対応していたり、2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用が可能だったりとかなり高性能なルーター端末です。
USBスティック型はSpeed USB STICK U01が最新機種です。
- Speed USB STICK U01+Triprouter(2017年2月発売)
Triprouter(トリプルーター)と呼ばれる専用機器と組み合わせて利用することで、USB接続とWi-Fi接続、さらにモバイルバッテリーとして使うことも可能です。
以上の3タイプ、4機種についてそれぞれの特徴を解説していきます。
Speed Wi-Fi NEXT W04
Speed Wi-Fi NEXT W04はHuawei製のモバイルWi-Fiルーターです。
対応ネットワーク | WiMAX 2+、au 4G LTE |
---|---|
質量 | 約140g |
外形寸法 | 約H130×W53×D14.2mm |
接続方法 | 有線LAN(別売のクレードル使用)、Wi-Fi(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth、USB |
Wi-Fi同時接続数 | 最大10台 |
通信速度 | 下り最大440Mbps |
バッテリー容量 | 2,750mAh |
連続通信時間 | ハイスピードモード(WiMAX 2+)/ハイパフォーマンスモード:約6時間30分、ノーマルモード:約9時間、バッテリーセーブモード:約10時間30分 |
ハイスピードプラスエリアモード(WiMAX 2+/au 4G LTE)/ハイパフォーマンスモード:約4時間30分、ノーマルモード:約6時間30分、バッテリーセーブモード:約9時間10分 |
WiMAX 2+は高周波数帯のため屋内へ電波が届きにくいという弱点がありますが、W04はハイスピードプラスエリアに対応しています。
バッテリーを内蔵しているので持ち運びが可能ですし、もちろん自宅内で利用することも可能です。
ハイスピードプラスエリア「au 4G LTE」対応
W04はWiMAX 2+の他にau 4G LTE回線にも対応しています。
通常のハイスピードモードではWiMAX 2+しか利用できませんが、 「LTEオプション」を利用してハイスピードプラスエリアモードに切り替えると、au 4G LTEに接続することが可能になります。
WiMAX 2+は2.5GHz帯の高周波数帯を利用しています。高周波数の電波は障害物を回り込みにくく、コンクリートを透過しにくいので、山間部や屋内では電波が届きにくいというデメリットがあります。
この弱点を克服してくれるのがau 4G LTEで、800MHz帯の低周波数帯を利用しているので障害物を回避しやすく、快適にインターネットを利用することが可能です。
LTEオプションを利用すると1,005円/月の追加費用がかかりますが、auスマートバリューmineを適用している方は無料になります。
また2017年6月1日からスタートする3年契約プランに加入される方も無料で利用できるようになる予定です。
ただし ハイスピードプラスエリアのデータ通信量が7GBを超過すると、WiMAX 2+も含めてすべての通信が月末まで最大128kbpsに制限されてしまう点には要注意です。
ギガ放題プランでLTEオプションを利用するなら、ハイスピードプラスエリアで7GB以上通信しないように気を付けましょう。
別売のクレードルで有線LAN接続が可能
W04専用のクレードルを購入すれば、パソコンと有線LANケーブルで接続することも可能です。
Wi-Fiテザリングは無線で接続するため、 環境によっては不安定だったり通信速度が遅くなってしまうというデメリットがあります。
しかし 有線LANで接続すれば安定した高速通信が期待できます。
ちなみにクレードルは充電スタンド代わりにもなります。自宅利用がメインなら必須アイテムです。
Bluetoothテザリングに対応
W04は省電力なBluetoothテザリングにも対応しています。
Wi-Fiテザリングと比較すると通信速度が最大3Mbpsに制限されてしまうというデメリットがありますが、3Mbpsでもブラウジングくらいの作業なら快適にこなせます。
通信速度よりも電池持ちを優先したい場合にあると嬉しい機能です。
Wi-Fiテザリングは5GHz帯にも対応
Wi-Fiで利用される周波数帯は2.4GHz帯が一般的ですが、W04は2.4GHz帯だけでなく5GHz帯のWi-Fiテザリングにも対応しています。
2.4GHz帯は利用している機器が多いために帯域が混雑しやすく、干渉しやすいというデメリットを抱えています。
一方で 5GHz帯は利用している機器が少ないので干渉しにくく、快適に通信しやすいのが大きなメリットです。
また規格上の最大通信速度も2.4GHz帯を大幅に上回っているので、2.4GHz帯よりも高速な通信が期待できます。
電波の繋がりやすさを重視する人におすすめ
W04のポイントはハイスピードプラスエリア、つまりau 4G LTEに対応している点です。
山間部や屋内など、電波が届きにくいエリアではハイスピードプラスエリアモードに切り替えることで繋がりやすく、快適に通信できるようになります。
ただし LTEオプションを利用するとギガ放題プランでも7GB制限の対象となってしまうので要注意です。
ハイスピードプラスエリアで7GB以上通信しなければ制限されることはありませんが、超過してしまうとWiMAX 2+も制限の対象となるので翌月まで使い物にならなくなってしまいます。
自宅でも外出先でも快適に利用したいという方におすすめです。
Speed Wi-Fi NEXT WX03
Speed Wi-Fi NEXT WX03はNECプラットフォームズ製のモバイルWi-Fiルーターです。
対応ネットワーク | WiMAX 2+ |
---|---|
質量 | 約110g |
外形寸法 | 約H62×W99×D13.2mm |
接続方法 | 有線LAN(別売のクレードル使用)、Wi-Fi(2.4GHz/5GHz)、Bluetooth、USB |
Wi-Fi同時接続数 | 最大10台 |
通信速度 | 下り最大440Mbps |
バッテリー容量 | 2,890mAh |
連続通信時間 ※ハイパフォーマンスモード:下り最大440Mbps、ノーマルモード:下り最大220~110Mbps下り、エコモード:下り最大110Mbps ※Bluetooth接続時:最大3Mbps | Wi-Fi接続時/ハイパフォーマンスモード:約7時間20分、ノーマルモード:約10時間、エコモード:約12時間20分 |
Bluetooth接続時/ハイパフォーマンスモード:約9時間40分、ノーマルモード:約15時間、エコモード:約16時間30分 |
WX03はハイスピードプラスエリアには対応していませんが、 非常にコンパクトでありながらバッテリーが長持ちという特徴があります。
軽量コンパクトなのに大容量バッテリーを搭載
WX03の質量は約110g。 W04より約30gも軽いですが、バッテリーはこちらのほうが大容量で2,890mAhも搭載しています。
また連続通信時間でもW04を上回っています。
それぞれ独自の省電力モードを搭載していますが、Wi-Fi接続時のバッテリーセーブモードとエコモードを比較するとW04のほうが約1時間50分も長持ちです。
電池持ちを重視するのであればWX03一択です。
有線LAN・Bluetoothテザリング・5GHz帯に対応
基本的な機能はW04に似通っており、別売のクレードルを使用すれば有線LAN接続が可能ですし、Bluetoothテザリングや5GHz帯のWi-Fiテザリングにも対応しています。
W04よりも電池が長持ちするWX03ですが、 Bluetoothテザリングを利用すればさらに長時間使用することが可能です。
クレードル拡張アンテナで電波が繋がりやすい
WX03専用のクレードルにはアンテナが内蔵されており、WiMAX 2+の電波をより強力に掴むことが可能です。
WiMAX 2+は屋内へ届きにくいという弱点があることは既に説明しましたが、WX03はau 4G LTE回線には対応していません。
その代わりにアンテナを強化することで弱点を補っているというわけですね。
WX03も自宅で利用するならぜひクレードルとセットで利用することをおすすめします。
屋外利用がメイン、電池持ちを重視する人におすすめ
ハイスピードプラスエリアに対応していないので山間部や屋内での電波の掴みはW04に劣りますが、こちらは電池持ちが優秀です。
また屋外で利用するならWiMAX 2+の電波はしっかりと届くので、ハイスピードプラスエリア対応はあまり重要ではありません。
長時間使用する方、電池持ちを重視する方におすすめです。
Speed Wi-Fi HOME L01
Speed Wi-Fi HOME L01はコンセントに繋ぐだけで簡単に使えるホームルーター型の端末です。
円筒形の珍しい形をしていますが、シンプルなデザインなのでどんな部屋に設置してもマッチします。
対応ネットワーク | WiMAX 2+、au 4G LTE |
---|---|
質量 | 約493g |
外形寸法 | 約H180×W93×D93mm |
接続方法 | 有線LAN(2ポート搭載)、Wi-Fi(2.4GHz/5GHzの同時利用可) |
Wi-Fi同時接続数 | 最大40台(Wi-Fi SSID×2×20) |
通信速度 | 下り最大440Mbps |
モバイルWi-Fiルーターとしてはやや大きめですが、屋内使用が前提の端末なので重量なども気にならないでしょう。
L01はハイスピードプラスエリア「au 4G LTE」にも対応しています。
ハイスピードプラスエリアのデータ通信量が7GBを超過すると月末まで通信速度が最大128kbpsまで制限されてしまうので常用向きではありませんが、搭載されていないよりは安心です。
最大42台同時接続が可能
スペックはかなり充実しており、Wi-Fiの同時接続数は最大で40台となっています。
普通のモバイルWi-Fiルーターはせいぜい10~12台くらいで、20台以上同時接続が可能な機種はまずありません。
L01は有線LANポートも2つ備えているので、 有線無線を合わせると最大42台で同時接続が可能です。
普通の家庭では20台接続することさえ滅多にないかと思いますが、ゲーム機やWi-Fi専用タブレットなどのWi-Fi機器をたくさん持っている方にとっては10台だと心もとなく、嬉しい仕様なのではないでしょうか。
ところで40台の内訳は2.4GHz帯と5GHz帯がそれぞれ20台までとなっていますが、この2つの周波数帯の同時利用に対応している点も大きな特徴なのです。
2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用が可能
最近は5GHz帯のWi-Fiテザリングに対応している機種が増えてきましたが、2.4GHz帯と同時利用できる機種はかなり限られています。
もしルーターが2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用に対応していなければ、同時に接続したい機器に1台でも5GHz帯非対応のものがあれば、2.4GHz帯で使わざるをえません。
しかしそれではせっかく5GHz帯に対応しているのに意味がありませんよね。
L01なら2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用が可能なのでそのような心配はありません。
2.4GHzと5GHzのそれぞれにSSIDが割り当てられており、各20台まで同時に接続することが可能です。
Wi-Fi機器をたくさん持っている人、自宅で快適に通信したい人向け
L01はコンセントに繋いで使うため、必然的に自宅利用が前提のルーター端末となります。
外出先でノートパソコンやタブレットなどを利用するといった使い方には向いていません。
しかし自宅だけで利用するならL01は最適な機種と言えます。
とくに 2.4GHz帯と5GHz帯を同時に利用できる機種は非常に珍しく、固定回線代わりに使うなら重要なポイントです。
Wi-Fi機器をたくさん持っていて、自宅で快適に通信することを重視するならL01がおすすめです。
Speed USB STICK U01+Triprouter
Speed USB STICK U01 | Triprouter | |
---|---|---|
対応ネットワーク | WiMAX 2+、au 4G LTE | ‐ |
質量 | 約38g | 約100g |
外形寸法 | 約H94×W32×D13.5mm | 約H62×W108×D24.5mm |
接続方法 | USB | Wi-Fi(2.4GHz) |
Wi-Fi同時接続数 | ‐ | 最大8台 |
通信速度 | 下り最大220Mbps | 下り最大220Mbps |
バッテリー容量 | ‐ | 2,500mAh |
連続通信時間 | ‐ | 約6時間 |
Triprouter(トリプルーター)はUSB接続とWi-Fi接続、そしてモバイルバッテリーとしての機能を搭載した珍しいルーターです。
USBスティック型のデータ端末「Speed USB STICK U01」とセットで使います。
Triprouterに接続するとWi-Fiルーターになる
Speed USB STICK U01自体は普通のデータ端末で、パソコンのUSBポートに接続することでWiMAX 2+が利用可能になります。
しかしTriprouterに接続するとモバイルWi-Fiルーターとして使うことが可能になります。
つまりパソコン以外にもタブレットや携帯ゲーム機など複数のWi-Fi機器をインターネットに接続することが可能になります。
このようにWi-Fiルーターとしても使えるUSBスティック型端末は、WiMAX対応端末としてはSpeed USB STICK U01とTriprouterが初めてです。
普段パソコンを使う時はUSB接続で、タブレットやゲーム機などを使う時はWi-Fi接続でといった感じで使い分けることができます。
USBスティック型端末のメリット
USBスティック型は通常パソコンから電力が供給されるので、バッテリーを内蔵する必要がありません。
Speed USB STICK U01もバッテリーを内蔵していないので非常に軽量で小型な端末となっています。
コンパクトなので持ち運びが楽ですし、使用時も場所を取らないのがメリットの1つです。
もう1つのメリットは USB接続によって電力が供給されても、Speed USB STICK U01自体は充電されないということです。
実は一般的なWi-FiルーターもUSB接続でテザリング可能な機種はたくさんありますが、バッテリーを内蔵している機種だと充電も行ってしまうため、パソコン側の消費電力が大きくなってしまいます。
ノートパソコンでもコンセントに繋げられる環境なら問題ありませんが、そうでない環境ではパソコンのバッテリー消費スピードが速くなってしまうのがネックです。
しかしバッテリーを内蔵していないUSBスティック型端末はこのような懸念がありません。
これもUSBスティック型端末の大きなメリットと言えます。
モバイルバッテリー機能は気休め程度に
Triprouterはモバイルバッテリーとしての機能も搭載されているので、 USBで接続したスマートフォンなどのモバイル機器を充電することが可能です。
ただしTriprouterのバッテリー容量はたったの2,500mAhです。
最近のスマートフォンはバッテリーの大容量化が進んでおり、3,000mAh以上搭載している機種が増えてきています。
他の機器を充電する際には変換ロスが生じるため、実際には2,500mAhの60%程度しか充電できないことも忘れてはいけません。
したがって充電されるバッテリー容量は実質1,500mAh程度です。
仮にTriprouterのバッテリーをすべて充電に使ったとしても、スマートフォンを50%くらいしか充電することができないのです。
いざという時のための備えにはなりますが、常用するならもっと専用の大容量バッテリーを購入することをおすすめします。
Triprouterのモバイルバッテリー機能は気休め程度に考えておきましょう。
ノートパソコンでの利用がメインの人におすすめ
Speed USB STICK U01はTriprouterと組み合わせることが様々な使い方が可能ですが、USB接続が基本的な使い方となるでしょう。
Wi-Fiテザリングしか利用しないならW04やWX03のほうが優秀ですからね。
したがって ノートパソコンでの利用がメインだけれども、時々はWi-Fi機器を利用することもあるという方におすすめです。
まとめ
以上、WiMAX 2+に対応しているモバイルWi-Fiルーターから最新の4機種について特徴を解説しました。
外出先で利用するのがメインならバッテリーを内蔵しているSpeed Wi-Fi NEXT W04やSpeed Wi-Fi NEXT WX03がおすすめです。
W04はハイスピードプラスエリアに対応しているので、いざという時にはau 4G LTE回線を利用することができます。
WX03はハイスピードプラスエリア非対応ですが、バッテリーが長持ちなので長時間使用したい方に向いている機種です。
またはSpeed USB STICK U01とTriprouterの組み合わせも考えられます。
Triprouterのバッテリー容量が短いので駆動時間には若干の不安はありますが、ノートパソコンにUSBで接続して使えばルーターのバッテリー残量を気にする必要はありません。
Wi-Fi機器を接続する機会が少なく、パソコンでの利用がメインならSpeed USB STICK U01+Triprouterは有力な選択肢となります。
自宅のみで利用するならSpeed Wi-Fi HOME L01一択です。
2.4GHz帯と5GHz帯の同時利用に対応しているモバイル機器は非常に珍しく、他のモバイルWi-Fiルーターに対して大きなアドバンテージとなっています。
また最大40台のWi-Fi機器を同時に接続したり、有線LANポートを2基搭載しているのもL01だけの特徴と言っても良いでしょう。
それぞれの使い方や利用スタイルに合わせて、自分にぴったりのモバイルWi-Fiルーターを選んでくださいね。